日々の暮らしを、食べることを
もっと楽しみたくなるおいしい情報を
お届けします。

恵方巻きの由来と食べ方|太巻きを黙って食べる理由とは?

立春の前日にあたる、毎年2月3日ごろは節分の日です。節分といえば豆まきが行われますが、恵方巻き(恵方巻)を食べるのもすっかり日本の年中行事として定着してきました。

恵方巻きの食べ方にはさまざまな決まりがあるといわれていますが、その代表的なものが「恵方を向いて黙って食べる」です。食べているときに話していけないのは、どのような理由があるのでしょうか。
立春の前日にあたる、毎年2月3日ごろは節分の日です。節分といえば豆まきが行われますが、恵方巻き(恵方巻)を食べるのもすっかり日本の年中行事として定着してきました。

恵方巻きの食べ方にはさまざまな決まりがあるといわれていますが、その代表的なものが「恵方を向いて黙って食べる」です。食べているときに話していけないのは、どのような理由があるのでしょうか。

恵方巻きのご利益をしっかり得たい方に向けて、今回は恵方巻きの由来や詳しいルールについてお伝えします。

 

 

1.恵方巻きっていつからあるの?

恵方巻きが全国的に知られるようになってから、それほど年数は経っていません。

そもそもどの地域にあった風習なのでしょうか。

 

●恵方巻きの起源

恵方巻きの由来については諸説あります。大正時代の初めごろに、大阪の花街で縁起担ぎとして、恵方を向いてお新香の入った海苔巻きを食べていたとする説や、大阪の船場で商人が始めた風習とする説などです。

 

いずれにしても、もともと関西地方で始まった風習とする見方が有力です。

 

恵方巻きに関する最も古い資料は、昭和7年(1932)に「大阪鮓商組合後援会」が発行したチラシとされています。大阪市にある大阪歴史博物館には、同じ団体が昭和15年(1940)に作成した『幸運巻き寿司チラシ』が所蔵されています。

 

チラシには、「節分の日に、その年の恵方に向かって巻き寿司を丸かぶりすると幸運に恵まれる」「昔からの行事で年々盛んになっている」といった内容が書かれており、恵方巻きを宣伝していたことがわかります。

 

●全国的に広まったきっかけ

恵方巻きが全国的なものになったのは、コンビニエンスストアでの販売がきっかけでした。

昭和58年(1983)に、某コンビニエンスストアが大阪と兵庫で売り出したのが最初といわれていますが、このときは全国的に恵方巻きが広まるほどのヒットにはなりませんでした。

 

しかし、平成元年(1989)に今度は別のコンビニエンスストアが恵方巻きの販売を広島で開始します。これが好評を得て翌年以降は販売エリアが広げられ、平成8年(1996)には九州地方・中国地方など西日本でも販売され、平成10年(1998)に全国展開されるようになりました。

 

 

2.恵方巻きの正しい食べ方とは?

恵方巻きのご利益を得るために、食べ方のルール3つとその意味を知っておきましょう。

 

●一人一本食べること

恵方巻きの食べ方は、切り分けずに一人で一本食べ切るのが基本です。

一般的に恵方巻きは太巻きなので、丸ごとはなかなか食べづらいものですが、良縁と切れないようにするために切り分けません。また、途中で休みながら食べるのもご利益が期待できないといわれています。

 

大きな太巻きを食べ切る自信がない人は、細めの巻き寿司や短めの太巻き寿司を選ぶか、食べやすい具材で手作りしても良いでしょう。

 

●恵方を向くこと

恵方巻きを食べるときは、その年の「恵方」を向いて食べましょう。

恵方とは、その年の福を司る「歳徳神(とくとくじん)」という神様がいる方角のことです。

 

恵方はその年の「十干(じっかん)」が何かによって決まります。十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類があるため、10年周期で一巡し、それぞれに16方位のうちの4つの方角が当てはめられています。十干それぞれの方角は以下の通りです。

 

<十干の方角>

 

甲(きのえ)・己(つちのと):東北東

乙(きのと)・庚(かのえ):西南西

丙(ひのえ)・辛(かのと)・戊(つちのえ)・癸(みずのと):南南東

丁(ひのと)・壬(みずのえ):北北西

 

十干は10年周期で一巡していることから、西暦の下一桁を見れば、その年の十干がわかるようになっています。

 

<十干と対応する西暦下一桁の数字>

 

甲:4 乙:5 丙:6 丁:7 戊:8 己:9 庚:0 辛:1 壬:2 癸:3

 

よって、例えば2018年の下一桁は「8」なので、十干は「戊」となり、「南南東」が恵方です。

 

●食べ終わるまで話さないこと

恵方巻きは願い事を心の中で唱えながら食べましょう。食べている途中に話してしまうと、福が逃げるといわれています。すべて食べ切るまで無言でいるのが、ご利益を得るためのポイントです。

 

 

3.恵方巻きの食べ方にまつわる疑問

恵方巻きの具材や食べる時間などに決まりはあるのでしょうか。

素朴な疑問に関する答えをご紹介します。

 

●恵方巻きの具材

恵方巻きの具材は七福神にちなみ、7種類の具材を巻くのが良いともいわれています。

しかし、「7種類の具材が入った太巻きでなくてはならない」というルールはなく、具材の種類も厳密には決まっていません。

 

昔ながらの巻き寿司は、かんぴょう、きゅうり、しいたけ煮、卵、あなご、桜でんぶなどが入っていますが、現在ではまぐろやサーモン、イクラなど、新鮮な海鮮が具材となったものも一般的になっています。

 

7種類にこだわらず、具材の少ない巻き寿司も販売されています。「太巻きはボリュームがあって一気に食べ切れない」という方などにおすすめです。

 

●食べる時間や食べ方は?

恵方巻きを食べるタイミングは特に決まっていません。太巻き一本はボリュームがあるので、夕食代わりにする方が多く見られます。

恵方を向いて食べるときの姿勢は、立っていても、座っていても大丈夫です。

 

また、一本食べ切るまでの間に口から話しても大丈夫かどうかは、「離さない」とする説と「離しても構わない」とする説の両方があります。あまり気にしすぎず、ゆっくりよく噛んで食べましょう。

 

 

4.家庭で恵方巻き作りに挑戦!

恵方巻きは家庭でも作れます。

今回は、まぐろと菜の花を使った太巻きのレシピをご紹介します。

 

【恵方巻き】

 

カロリー:696キロカロリー

所要時間:60分

 

<材料(4人前)>

 

・米 3合

・割烹白だし 80ミリリットル

・A:酢 大さじ5

・A:砂糖 大さじ5

・焼き海苔 4枚

 

※具材7種類

・まぐろ刺し身柵 100グラム

・菜の花 4束

・塩 ひとつまみ

・卵 4個

・B:割烹白だし 小さじ2

・B:砂糖 小さじ2

・干しいたけ 8個

・めんつゆ 50ミリリットル

・かんぴょう 4本

・めんつゆ 30ミリリットル

・生姜甘酢漬け 120グラム

・さくらでんぶ 80グラム

・油 適量

 

<作り方>

 

1. 炊飯器に米と白だしを入れ、寿司飯の水加減で炊く。

 

2. Aの材料を小鍋に入れ合わせて酢を作る。ひと煮立ちさせてから冷まし、「1」で炊いたご飯に混ぜて寿司飯にする。

 

 

3. まぐろを1センチ角、20センチの長さに切る。

 

 

4. 菜の花はさっと塩ゆでした後、冷水で冷やして色止めをする。

 

 

5. 卵とBを混ぜ合わせ、卵焼き用のフライパンに油をひいてだし巻き卵を作る。人肌に冷めたら、「3」のまぐろと同じく1センチ角、20センチの長さに切る。

 

 

6. 干しいたけを水で戻して石づきを除き、干しいたけの戻し汁150ミリリットル、めんつゆとともに鍋に入れて煮る。煮汁が無くなる寸前まで煮たら、しいたけを薄切りにする。

 

 

7. かんぴょうをさっと水洗いする。塩少々(分量外)をまぶして塩もみした後、塩を洗い流す。湯で15分ほど煮戻して20センチの長さに切り、水100ミリリットル、めんつゆとともに鍋に入れて、煮汁がなくなる寸前まで煮る。

 

 

8. 焼き海苔の表面を下にして、巻きすに置く。焼き海苔の奥側2センチを残して、「2」の寿司飯1/4量を上に広げる。

 

9. 巻きすの中ほどに、「3」~「7」の具材と生姜甘酢漬け、さくらでんぶ1/4量を載せて巻く。

 

10. 「8」~「9」と同じ要領で、残りの3本を巻く。

 

 

5.恵方巻きを食べるときは、基本を押さえつつ楽しんで

恵方巻きは一人一本、恵方を向いて、願い事を唱えながら黙って食べるのが基本です。具材は七福神にちなんで7種類にこだわっても良いですし、食べやすい量のものや自分の好みのものを選んで問題ありません。

 

あくまでも縁起を担ぐためのイベントなので、基本の3つのポイントを意識して、後は楽しむのが良いでしょう。

 

また、時間がある方は、恵方巻きを手作りするのもおすすめです。ツナやチーズ、ハム、唐揚げ、エビフライなど、ちょっと変わった具材を入れられますし、サイズも調整できます。家族みんなでそれぞれ好きな具材を用意して、巻き寿司を作るのも楽しい思い出になるはずです。

ページトップ