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調理器具の種類と使い方|キッチンにそろえたい料理用アイテム

料理が好きな人ほどこだわりたいキッチン用品。便利なアイテムを見るとつい購入したくなるかもしれませんが、収納場所にも限りがあるため、本当に必要なものだけそろえておきたいものですよね。

今回は、家族のために毎日料理を準備している主婦の方に向けて、キッチンにあると便利な調理用品をご紹介します。買い替え時や自宅にあるアイテムを整理する際は、ぜひ参考にしてください。
料理が好きな人ほどこだわりたいキッチン用品。便利なアイテムを見るとつい購入したくなるかもしれませんが、収納場所にも限りがあるため、本当に必要なものだけそろえておきたいものですよね。

今回は、家族のために毎日料理を準備している主婦の方に向けて、キッチンにあると便利な調理用品をご紹介します。買い替え時や自宅にあるアイテムを整理する際は、ぜひ参考にしてください。

1.「計る」ための調理器具

味をぶらさず、いつもおいしい料理を作るために、計量は重要な手順の一つです。目分量で作ると味が決まらなかったり、失敗の原因になったりします。

●計量スプーン

普段のお料理作りで使用頻度の高いアイテムで、少量の粉や液体を計量するものです。

 

「大さじ」は15ミリリットル、「小さじ」は5ミリリットルですが、大さじ1/2(7.5ミリリットル)、小さじ1/2(2.5ミリリットル)の計量スプーンもあり、それぞれが個別になって4本セットになっているもの、大さじの反対側の先が小さじになっているもの、裏表で大さじと小さじが量れるもの、ひとつの計量スプーンで小さじから大さじまで量れるものなど、計量スプーンにすり切りできるへら状のものが付いているものなど、様々なタイプがあります。

 

パンやお菓子など特に繊細で正確な計量が必要なときは、小さじ1/4(1.25ミリリットル)の細かい分量の計量スプーンもあります。

計量スプーンには、ステンレス製やプラスチック製などのものがあります。ステンレス製のものは丈夫で、熱に強く、食器洗い乾燥機の使用も可能で、100均や雑貨屋などでも手に入ります。

 

プラスチック製のものはメモリが細かく入っていたり、スプーン部分に段差が付いていたりして、1本でいろいろな分量を量れるものも多く、便利です。
調味料ストッカーに入れたままにしておいても大丈夫な材質の計量スプーンもあるので、自分が使いやすいものをセレクトしましょう。

 

●計量カップ

 

一般的な計量カップは200ミリリットルです。ステンレスやプラスチック、ガラスなどが使われています。お米を量るものは1カップ=180ミリリットルです。

 

ステンレス製のものは、丈夫で熱に強く、取っ手がハンドル状になっているものもあるので、沸騰している熱湯を汲んだり、鍋のふちに引っ掛けて湯煎したりという使い方もできます。プラスチック製のものは、メモリが細かく刻んであるものが多いため、微量の計量などに適しているでしょう。

 

ガラス製のものは塩分や酸に強く、匂い移りもありません。電子レンジや食洗器に対応しているので、調味料を温めたりするのにも使えます。

 

●キッチン用計量器

 

材料を合わせていくときは、キッチン用のデジタルスケールが便利です。材料を入れてゼロにリセットすれば、必要なものを追加していって混ぜるだけで下ごしらえが完了します。

 

また、例えば、はちみつやマヨネーズなど、粘性の高い調味料の計量は、計量スプーンだとかなりの量がスプーンにくっついてしまうため、計量スプーンよりもキッチンスケールで量ったほうが良いでしょう。
少量の計量に便利な、スプーン型の計量器もあります。いずれも、通販サイトや家電量販店で手に入ります。

 

 

2.「むく」「すりおろす」「切る」ための調理器具

ここでは、主に下ごしらえに使うアイテムをご紹介して参ります。時短につながったり、料理の見た目や完成度に関わったりする工程なので、納得できるものを揃えましょう。

 

●ピーラー

 

基本的には野菜や果物の皮をむくために使用するアイテムですが、スライサーとして使えるものや、また千切り機能が付いたものがあるので、包丁の扱いが苦手な方も下ごしらえを楽に済ますことができます。

 

ピーラーには、大きく分けて、T字型、I字型、斜めに刃が付いたもの、という三つの形状があります。

 

ピーラーの刃には、ステンレス、鋼、チタン、セラミックなどが使われています。
ステンレス製のものは価格が手ごろで、100均などでもよく見かけます。
セラミック製のものは錆びにくく切れ味が持続しますが、割れやすいというデメリットがあります。
チタン製ものは、さびにくく抗菌性があり、金属アレルギーの方でも安心して使える素材です。
鋼製のものは、少々高価ですが切れ味が抜群。しっかり手入れすれば長く使えます。

 

最近では、トマトなどの皮を剥けるソフトスキン用のピーラーや、魚を三枚におろせる魚介専用ピーラー、蟹の殻を剥けるものなども登場しています。

 

●おろし器

 

食材をすりおろすのに使う調理器具で、金属でできた板状のものをはじめ、電動タイプなどがあります。使用頻度や家族が好む料理などを考慮し、家庭に合うものを選びましょう。

 

大根をおろすのに使うことが多いおろし金は、アルミニウムやステンレス、銅、プラスチック、セラミックなどでできた板に小さな突起状の刃がたくさん付いているものです。同じ大根でも、おろす道具によってふわふわに仕上がったり、シャキシャキとした食感が残ったりします。

 

おろし金以外にも、わさびをおろす「鮫皮おろし」や、大根を削るようなイメージでおろす「鬼おろし」、ハードチーズを粉状にする「チーズおろし」、ステーキなどに付け合わせる岩塩をおろすための「岩塩おろし」などがあります。

 

●キッチンばさみ

 

キッチンばさみは、片側の刃にギザギザが付き、もう片側は平刃でできたものが多く、魚や肉といった油分の多い食材や昆布や軟骨に代表される硬い食材、厚紙の箱やビニールのパッケージなど、さまざまなものをスムーズに切れるよう工夫されています。

 

日用品として便利に使えるキッチンばさみは、刃の長さや指を入れるハンドルの輪の形状や大きさ、材質などで好みのものを選びましょう。

 

長く使えるものを選ぶなら、ハイカーボン製のものがおすすめです。セラミック製のものは、万が一落としてしまうと欠けたり割れたりするので、取り扱いに注意が必要です。
より衛生的に使いたい場合は、ねじ部分が外れる仕様のものを選びましょう。分解して洗えるので清潔に使用できます。

 

●包丁

包丁は、大きく洋包丁、和包丁、中華包丁に分類されます。

 

主な洋包丁は、肉、魚、野菜と広範囲に活用できる「三徳包丁」、刃渡り10センチメートル以下で果物の皮をむいたり細かく切ったりするのに適した「ペティナイフ」、刃渡りが24センチメートル~40センチメートルと幅があり、長いものは肉を切るのに適した「牛刀」があります。

 

和包丁には、魚を三枚におろしたり、骨付き肉を骨ごと切ったりできる「出刃包丁」、刃の幅が細く刃渡りが長めで、刺身を引くときに使う「柳刃包丁」、野菜を刻んだり面取りしたりする両刃の「菜切り包丁」などがあります。

 

中華包丁は刃が四角く重量のある包丁で、食材を切るのはもちろん、その重さを利用して食材を叩いたり潰したりするなど、1本で多様に使えるのが特徴です。

 

●まな板

まな板は、木製、プラスチック製のものが多く使われています。

木製のまな板は、素材自体に適度な柔らかさがあるので包丁の当たりが良く、手が疲れにくいというメリットがあります。木目やデザインが美しいまな板は、ホームパーティーでお皿代わりに使うこともでき、使い勝手も良くおしゃれなキッチンを演出してくれます。

 

プラスチック製のまな板は、切った食材を水切りできる機能が付いているものや、カラフルな色合いのものがあり、実用性とキッチンのおしゃれを両立できます。

 

素材自体に水分が染み込まず、漂白剤での殺菌もできるため、まな板の表面に付いた細かい傷にも雑菌が繁殖しづらいというメリットがある一方で、材質が硬いため、包丁や手首への負担が大きく、まな板も食材も滑りやすいというデメリットがあります。

 

 

3.食材に火を通すための調理器具

 

料理のおいしさを左右する工程「加熱」。ここでは、加熱方法の種類と、それぞれに使用するアイテムをご紹介していきます。

 

●食材に火を通すための調理法

加熱には、「焼く」「炒める」「茹でる」「煮る」「蒸す」「揚げる」という方法があり、調理方法によって仕様する器具が異なります。

●フライパン

主に鉄製のもの、テフロンなどに代表されるフッ素樹脂加工のものがあり、熱源別では、ガスコンロなどの直火に対応できるものと電磁調理器(IH)に対応するものがあります。

 

鉄製のフライパンは油のなじみが良いので、「焼き目がきれいに付く」「炒め物がシャキッと仕上がる」などの特徴があります。フッ素樹脂加工のフライパンに比べて焦げ付きやすく、汚れが落としづらい印象がありますが、金属タワシやなどでごしごし擦っても大丈夫な素材で、丈夫で長持ちします。

 

フッ素樹脂加工のフライパンは、食材がこびりつきにくいため汚れが落としやすい上、酸やアルカリにも強い材質でできています。ただ、高熱で調理したり、熱いうちに冷たい水で洗ったり、洗う際にたわしを使ったり、金属製のフライ返しなどを使ったりすると、フッ素樹脂が剥がれたり劣化したりしやすく、食材がこびりつかない、という本来の特性がなくなってしまいますので、扱いに注意が必要です。

 

●鍋

鍋には、ご飯鍋、ステンレス鍋、ホーロー鍋、アルミ鍋、圧力鍋などの種類があります。
炊飯に使うご飯鍋は、軽くて扱いやすい文化鍋、炊飯土鍋などがあります。いずれも炊飯時に吹きこぼれないような構造となっています。

 

 

雪平鍋(ゆきひらなべ)に代表されるアルミ鍋は、熱伝導が良く、軽くて扱いやすいので、食材を茹でたり、湯を沸かしたりなど、日本の家庭では昔からあるなじみの鍋の一つです。炊飯用の文化鍋もアルミ鋳物(いもの)です。

 

 

ステンレス鍋は保温性が高いため、煮込み料理に向いています。丈夫で変形しづらく、焦がしてしまった場合でも簡単に落とすことができます。

 

 

ホーロー鍋は、本体やふたが重く、片手で調理することが難しい鍋です。急激な温度変化や衝撃に弱いのですが、気密性、保温性に大変優れていて、酸や腐食に強く、焦げ付きにいのが特徴です。最近では比較的安価なものも出ています。

 

 

短時間での調理を可能にした圧力鍋は、料理の時間を短縮できるばかりか、光熱費の節約にもつながり、今や欠かすことのできない鍋と言っても過言ではありません。ただし、「加圧が始まってしまうと途中でふたを開けることができない」「調理時間が長すぎると食材によっては全く原型をとどめない状態になってしまう」といったデメリットもあるので、注意が必要です。

 

 

まだ認知度はあまり高くないですが、電気圧力鍋もあります。こちらは火加減や加圧時間の調節を自動で調節できるので調理中に付きっきりになる必要がなく、「加圧時の蒸気の音が苦手」「加圧後にふたを開けるのが怖い」という方でも安心して使えます。

 

●フライ返し

 

調理している食材を混ぜたり、裏返したりするために使います。ステンレス製の薄型のものは、鍋と食材の間にすっと入るので使いやすいのですが、ホーロー鍋やフッ素樹脂加工された鍋で使用すると表面の加工に傷が付いてしまうため、フッ素樹脂加工が施されたものや、竹製、シリコン製、プラスチック製のものなどがあります。

 

●木べら

 

焼く、炒める、混ぜる、よそう、裏返す、フライパンの中で切り分ける、など、木べらは多様に使えます。素材が木なので当たりが柔らかく、鍋やフライパンの表面を傷つけません。木製なので直火や、極端な高温は気を付けたいところですが、基本的には優れた耐久性、適度な弾力性があり、軽量なので調理などの作業がしやすいのも特徴です。

 

一口に「木べら」といってもデザインはさまざまで、へら先部分の角度や幅、湾曲の有無、持ち手の形状や長さ、製品の素材、穴の有無などをチェックし、好みのものを選ぶと良いでしょう。
木べらのお手入れは簡単です。柔らかいスポンジで洗い、自然乾燥させるだけです。

 

 

4.「和える」「混ぜる」「水を切る」ための調理器具

食べる直前の作業「和える」「混ぜる」「水を切る」という工程で使用する調理器具についてご紹介します。

 

●ボウル

 

6センチメートルから60センチメートルまでの豊富なサイズと、ステンレスやガラス、ホーローといった素材、浅型や取っ手付きなど、さまざまなタイプのものがそろうボウル。家族の人数や用途によって使い分けると大変便利です。

 

10センチメートル以内のものは、作る料理に使う調味料を入れておくのに使います。料理動画などでよく目にするサイズです。
15センチメートル前後のものは、ドレッシングや調味液を作ったり、卵を溶いておいたりするのに便利です。
20センチ前後のものは、和え物に使ったり、切ったり刻んだりした肉や野菜を調理するまで入れておくのに便利です。
25センチ前後のものは深めの形状になってくるので、粉ものを混ぜたり、生クリームなどを泡立てたりするのに使います。
30センチメートル前後のものは、野菜の洗い桶代わりに使ったり、大人数用のサラダを作ったり、大家族の餃子やハンバーグのタネを作るときに活用できます。それ以上の大きさのものは、主に業務用で使われることが多いです。

 

使われている素材には、ステンレス、アルミ、ガラス、ホーロー、樹脂などがあります。
ステンレス製のものは丈夫で錆びにくく衛生的、サイズも豊富に展開されており、ざるとセットになっているものも多く便利です。

 

アルミ製のものは軽量のため女性でも扱いやすく、下ごしらえなどに活躍してくれます。
ガラス製のものは、強化ガラス、耐熱ガラスなどのものがあり、いずれも腐食に強く衛生的で、レンジでも使えます。中身が見えるので調理時に便利ですし、見栄えするためそのままサラダボウルとして食卓にも出せます。スタッキング機能の付いたものもあり、収納にも便利です。

 

ホーロー製のものは、酸に強く腐食しないので衛生的です。ホワイトやベージュなどのものがあり見た目も可愛いので、そのままお皿代わりに盛り付けてテーブルに出せます。
樹脂製は、ポリカーボネイトやポリプロピレンでできたものが主で、いずれも軽くて落としても割れることがなく、電子レンジにも対応しています。食洗器に対応しているものや、抗菌効果があるものもあります。

 

●菜箸

菜箸は、高温の油で揚げたり熱湯で茹でたりする場面で使われることが多いため、食事用の箸に比べて約1.5~2.5倍程度の長さがあります。その他の用途としては、食事の盛り付けや取り分け、調理の際に食材を和えたりつまんだりするのに使います。

 

竹製や木製のものが多く、耐熱性の問題から塗りは施されていません。最近は、シリコン製のものや、食材をつまみやすいよう先端に凹凸加工されているタイプもあります。

 

●ざる

 

主に竹製のものとステンレス製のものがあります。
竹製のものは軽く、天然素材なので見た目もおしゃれです。野菜の水切りなど下ごしらえに使えるほか、茹でた麺や鍋物の具材を盛ってそのまま食卓に出せたり、野菜の天日干しに使用できたりなど、さまざまなシーンで活躍します。

 

ステンレス製のものは丈夫で熱にも強いので、フックが付いていれば鍋のふちに引っ掛けたまま茹でるなどの作業ができますし、脚付きなら下ごしらえの際にシンクに置いても衛生的で安心です。また、ボウルを被せて振れば、洗った野菜もしっかり水切りできます。

 

 

5.「すくう」「よそう」「保存する」ための調理器具

完成した料理を盛り付けていきます。余った分を冷蔵庫で保管すれば、次の日の朝食にしたり、お弁当のおかずにしたりと、便利に活用できるでしょう。

 

●おたま

 

みそ汁に代表される汁物を鍋からすくったり、カレーやあんかけなどとろみの付いた液体を鍋の中で混ぜ、皿によそったりするために使用します。

 

ステンレスを材料としたものが多く、基本的には鍋に入れたまま調理しても大丈夫です。サイドに注ぎ口が付いた「横口おたま」は、液体をグラスや瓶に移し替える際も液垂れせず、口が小さな容器にもこぼさずに注げます。
ナイロン製のものなら、フッ素樹脂加工のフライパンや鍋を傷つけにくく、表面を長持ちさせることができます。

 

●しゃもじ

 

炊き上がったお米をシャリ切りしたり、炊飯器から茶碗によそったりするときに使います。また酢飯を作る際に寿司酢と米を混ぜたり、混ぜご飯に具材を混ぜ込むのにも使います。

 

これまでは、しゃもじの材質には木や竹が多く用いられてきましたが、米粒がしゃもじにくっつきにくい仕様になっている合成樹脂のしゃもじも販売されています。
形状も、先端のへらの部分に丸みがあるもの、斜めにカットしてあるものなどがあるので、好みと使い勝手で選びましょう。

 

●タッパー

作り置きや余った料理や、下ごしらえ済みの食材などを保存するのに便利なアイテムがタッパーです。シリーズでそろえれば、デッドスペースを生むことなくすっきりと重ねることができ、冷蔵庫の中にすっきりと収まります。

 

入れもの部分の材質は、ガラス、プラスチックなどのものがあります。
ガラス製のものは重さがあるものの、透明なので中身が分かりやすく、衛生的で匂い移りもありません。ふたを外せばオーブンや電子レンジでも使えます。また酸性やアルカリ性の強い食材の保存にも便利です。

 

プラスチック製のものは軽く、メーカーによっては完全密閉できるものもあり、液体の保存や持ち運びにも便利です。冷凍庫での保存も可能ですが、食品によっては匂いや色が容器に移ることもあります。また、カレーやジャムなど油分や糖分の多い食材は、変形のおそれがあるためレンジに掛けられないなど、使用する際に注意が必要な場合もあります。

 

 

6.使いやすい調理器具を見つけて毎日楽しく

今日ご紹介したアイテムをすべてそろえれば良いのかというと、そうとは限りません。家庭によってはまったく使用しなかったり、反対に同じものを複数持っていないと間に合わなかったりするケースもあります。

 

また、同じ用途のアイテムでも、つくる料理によって素材や形状をしっかり選ばないと、料理の仕上がりが大きく異なります。

 

自分で使っていて料理が楽しくなり、よりおいしい食事を準備できるアイテムをそろえ、キッチンをますます充実させたいものですね。

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