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お箸の持ち方と使い方|正しい箸使いで美しい食事作法を身に付ける

ご飯を食べるときに、箸を正しく使えている自信はありますか?
日本人の食事スタイルが多様化していること、幼少期に正しい箸の使い方を教わっていないことなどから、正しい箸の使い方をできる人は減っているのが現状です。

公の場で恥ずかしい思いをしたり、周囲の人を不快にさせたりすることのないよう、正しい箸使いを学び、きちんとしたマナーを身に付けたいですよね。

今回は、和食の作法を学びたい人のために、箸の持ち方や動かし方、正しいマナーとタブーをご紹介します。
ご飯を食べるときに、箸を正しく使えている自信はありますか?
日本人の食事スタイルが多様化していること、幼少期に正しい箸の使い方を教わっていないことなどから、正しい箸の使い方をできる人は減っているのが現状です。

公の場で恥ずかしい思いをしたり、周囲の人を不快にさせたりすることのないよう、正しい箸使いを学び、きちんとしたマナーを身に付けたいですよね。

今回は、和食の作法を学びたい人のために、箸の持ち方や動かし方、正しいマナーとタブーをご紹介します。

1.正しい箸使いを身に付ける理由

「間違っていたとしても、使うことさえできれば問題ないのでは?」と思う人がいるかもしれません。正しい箸使いを身に付けるとどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

●間違った箸使いは周囲を不快にさせることがある

箸は、正しく使ってこそ本来の力を発揮します。箸の使い方が間違っていると、食べ物を上手につかめずこぼしてしまうことが多くなり、食べ方が汚く見えるおそれがあります。

また、間違った使い方をしていると、「育ちが悪い」「マナーが悪い」などのマイナスイメージを与えてしまうこともあるでしょう。

 

●箸を正しく扱うと食事の作法が美しくなる

箸を上手に使えないと、食べ物を落とさないよう動作が早くなり、自然と「早食い」になってしまったり、体を丸めて口のほうを器に近づけたりするようになります。

そもそも、日本食の基本である和食は、箸を正しく使えることを前提に作られていますので、間違った箸使いでは正しく食べることができません。

 

つまり、正しい使い方をマスターすれば、必然的に食べ方の所作も美しくなり、食事そのものをもっと楽しむことができるようになるのです。

 

●箸は日本文化を象徴する

2013(平成25)年12月、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことによって、

和食という文化が世界から認知されるようになりました。それに伴い、箸の使い方にも注目が

集まっています。日本文化の良さを世界中の人に知ってもらうためにも、和食の基本である

正しい箸使いをマスターしておいたほうが良いでしょう。

 

 

2.正しい箸の持ち方

箸の使い方に自信がない人のために、まずは正しい持ち方と間違った持ち方の例をご紹介します。

●正しい箸の持ち方

1.上の箸を持つ
鉛筆を持つように、親指・人差し指・中指の3本を使って、箸を1本持ちます。
このとき、箸先から3分の2くらいのところを持つと良いでしょう。

 

2.下の箸を持つ
次に、薬指・小指の2本を使って、下の箸を支えるように持ちます。
箸先を閉じたときに、箸頭(箸先の反対側)が3センチメートルほど開くようにすると美しく見えます。

 

●よくある間違った箸の持ち方

・握り箸

棒を握るように、2本の箸を一緒に握る持ち方です。2本同時に握っているため、箸をスムーズに動かすことができません。

 

・ペン箸

薬指・小指を使わない、ペンを持つときのような持ち方です。箸先が開きにくいため、食べ物を上手につかむことができません。

 

・交差(クロス)箸

箸先が交差し、バツ(×)のような形になる持ち方です。箸先が揃わないため、豆などの小さな食べ物がつかみにくくなります。

 

・人差し箸

人差し指を使わない持ち方です。人差し指が上に上がっているため、見た目も美しくなく、箸を持つ力も弱くなります。

 

・平行箸

上の箸と下の箸との間に中指を挟んだ持ち方です。箸先が平行になるため、小さな食べ物がつかみにくくなります。

 

 

3.正しい箸の動かし方

箸を美しく使いこなすには、箸の持ち方だけでなく、動かし方も重要なポイントです。

 

●正しい箸の動かし方

食べ物をつかむ際、基本的に動かすのは上の箸だけで、下の箸は固定された状態が理想です。

親指は力を抜いて添えるだけにして、人差し指・中指だけで動かすと上手に食べ物をつかめます。

 

食べ物をつかむときは必ず上の箸と下の箸でつまんでから持ち上げます。箸先を食べ物に突き刺すのはマナー違反にあたるので、避けてください。

 

 

4.箸の正しいマナー・NGマナー

箸の持ち方と動かし方の基本をマスターしたら、次は正しいマナーを意識するようにしましょう。

 

●箸の正しいマナー

箸置きから箸を持ち上げるときは、まず右手で箸の真ん中より少し上の部分をつかみ、左手を軽く添えてから持ち方を整えます。食事中、器と箸を同じ手で持つのはマナー違反なので、別々に持ち上げるようにしてください。

 

また、箸休めをするときには必ず箸置きの上に置くようにしましょう。

茶碗の上で箸を休ませるのは、「渡し箸」といってマナー違反です。

 

●汚して良い箸先の長さ

和食のマナーではよく「箸先五分、長くて一寸」が美しいといわれます。五分は約1.5センチメートル、1寸はその倍の約3センチメートルです。

 

つまり、箸の汚して良い部分は、箸先から1.5センチメートル以内が理想で、長くても3センチメートルまでにしようという意味です。

 

1.5センチメートルは、思っているよりも短く、3センチメートルでも最初は意識しないと難しいかもしれません。3センチメートルという長さにこだわるのではなく、箸を汚す範囲をなるべく狭くできるよう、意識するのが良いでしょう。箸をあまり汚さないほうが、食べ方も美しく見えます。

 

●箸のNGマナー

箸の扱い方には、「嫌い箸」や「忌み箸」など、マナー違反とされる所作がいくつかあります。

 

 
・渡し箸

箸休めをする際、茶碗の上に「橋を渡すように」置くことです。食事の途中で箸を休めるときは、その都度箸置きを使うようにしましょう。

 
・迷い箸

箸を手に持ちながら、どの食べ物を取ろうか迷う所作のことです。「どれがおいしいかな?」と優劣をつけているように見えて失礼にあたるため、マナー違反とされています。

 
・移し箸

自分の箸から別の人の箸に、食べ物を直接受け渡すことです。
複数の人が箸で一つのものをつかむのは、遺骨を骨壺に入れるときの行為です。食事中は絶対にしてはいけません。

 
・舐り(ねぶり)箸

箸先にご飯粒や食べ物の汁などがついてしまったとき、箸を口に含んで舐めとることです。
箸を舐めたり、その箸でほかの料理に手を付けたりする行為は、端から見ていて気持ちのいいものとはいえません。舐り箸は特に周りの人を不快にさせる行為なので、避けましょう。

 
・立て箸

ご飯の上に箸を突き立てる所作です。立て箸は、亡くなった人へご飯をお供えする際に行うものなので、食事中に行ってはいけません。

 
・寄せ箸

遠くにあるお皿を、箸を使って引き寄せる所作です。料理のお皿が遠いときは、必ず手で取り上げるようにしてください。

 
・涙箸

食べ物をつかんだ箸からぽたぽたと汁を垂らすことです。見た目に美しくなく、周りの人を不快にさせてしまうので、マナー違反とされています。汁気の多い食べ物を口に運ぶときは、懐紙で汁を受けると良いでしょう。

 
・そら箸

食べ物を食べようとして箸をつけた後、「やっぱりやめた」と、お皿に食べ物を戻す所作です。一度箸をつけたものはお皿に戻さず、そのまま食べるのがマナーです。

 
・振り上げ箸

箸を持ったまま、手を高く振り上げることです。振り上げる際に食べ物や汁が飛び散って周りの人に迷惑をかけたり、箸が飛んでしまったりするおそれがあるので、箸を口よりも上に持ち上げるのは避けましょう。

 

 

5.箸の持ち方一つで食事がさらに楽しくなる

普段の食事ではそれほど意識しないかもしれませんが、持ち方一つをとっても、箸には細かな作法があります。箸の正しい使い方とマナーを覚えていれば、どのような場でも周囲を不快にさせることなく、自身もスムーズに食事を楽しめるはずです。

 

これまで箸の持ち方を間違えていた人でも、意識して練習を繰り返せば、矯正することができます。

これを機に、今一度自身の箸の持ち方を見直して、美しい所作とマナーを身に付けましょう。

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